問題です。
「とんぷく薬(頓服薬)」って聞いたことがありますか。
「とんぷく薬」とはどんなクスリだと思いますか?
予想
ア.時々飲むクスリ
イ.ききめの早いクスリ
ウ.ききめの鈍(にぶ)いクスリ
エ.症状がある時だけ,飲むクスリ
オ.その他
答えは
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答え
エ.症状がある時だけ,飲むクスリ
頓服の「頓」を調べてみました。
1.急であること
2.にぶいこと,とんま
3.仏教の理解や修行などの段階的な深化を経ることなく,
一挙に悟りに到達すること。
(三省堂『大辞林CD-ROM』より)
とあります。1と2では全く逆の意味になりますね(^^;)
では「服」はどんな意味があるのでしょう。
調べてみると
1.身につける衣類。ころも。
2.和服の「着物」に対して洋服のこと。
3.助数詞。粉薬などの包みを数えるのに用いる。
(三省堂『大辞林CD-ROM』より)
助数詞(数を表す語に添えて,どのような事物の数量であるかを示す語)として「服」を使うときは「クスリを服用する」とか,「一服盛る」とか言います。
しかし,なぜ「服」なのでしょう?
昔は粉のクスリや丸薬(粉薬をねって丸くしたもの)などは,
一回分を薬包紙(やくほうし)に包んでいました。
クスリを包み,着せるようにしたので,「服」と数えたのでしょうか。
もしかしたら薬包紙の折り方が着物のように見えたのかも知れません。
最後に「頓服薬」辞書で調べると。
「鎮痛や解熱などのため,症状に応じて一回に服用する分を一包にしてある薬剤。」とあります。
「症状があるときだけ,飲むクスリ」のほうが,私はわかりやすいと思っています。